2025/07/30 18:57
フィンランドに学ぶ、“ととのう”という文化
お疲れ様です。突然ですが今この瞬間、あなたのまわりに音はどれくらいありますか?PCのファンの音。遠くから聞こえる救急車。スマホの通知音。冷蔵庫のモーター音。今日は太平洋側にお住まいの方は警戒音も。私たちの日常には、実に多くの“ノイズ”が流れています。そして、それに気づかないまま、気づかないフリをしたまま、心の中もまた、騒がしくなっていく。でも、静けさは「自分を取り戻す時間」をくれるんです。そのことを、フィンランドの人たちは、とても自然に知っていました。
面白いのは、香りも、静けさをつくるツールとしてフィンランドではサウナに香りを持ち込む文化もあるそうです。白樺の枝を束ねた「ヴィヒタ」で体を叩いたり、ロウリュにミントやユーカリの精油を入れて蒸気を楽しんだり。香りが、空間に“ひとさじのリズム”を与えてくれる。そして、香りが消えるタイミングで、呼吸も自然と深くなる。「香りは、沈黙に溶けていく音楽」そんなふうに思えてきます。
◾️サウナは、フィンランド人にとっての“祈り”
フィンランドでは、人口よりも多くのサウナがあるといわれています。湖畔のコテージにも、都市のアパートにも、会社の中にも。それは単なる入浴ではなく、人生の節目や日常に寄り添う“場”として存在しています。たとえば…
- 出産前に家族でサウナに入る
- 年末の大掃除のあとに、1年のけじめとして入る
- 何かを決めたいとき、一人になりたくなったときに入る
サウナは、「ただの熱い部屋」ではないのです。それは、ひとりに戻るための“内なる部屋”なのだと思います。近年、日本でも『サ道』や『サウナを愛でたい』などテレビ番組もあるほど人気が高いですよね!
◾️サウナ → 湖 → 静けさのループ
本場のサウナ体験は、とても静かです。おしゃべりは禁止ではないけれど、自然と誰もが黙ってしまう。ロウリュ(熱した石に水をかける)で立ちのぼる蒸気。目を閉じて、ただその熱に包まれる。一滴ずつ、体から“余分なもの”がこぼれていくような感覚。そして、サウナのあとは湖に飛び込む。冷たい水が一気に感覚を研ぎ澄まし、ふたたび大地に「ただいま」と言っているような気持ちになる。この温と冷、沈黙と再生のサイクルが、フィンランド人にとっての“ととのう”時間なのです。
◾️静けさを「怖くない」ものにする
静けさが苦手、という人もいます。無音の部屋にいると、逆に不安になる。そんな声も、よく聞きます。でも、フィンランドの人々はこう考えます。「静けさは、空白ではなく、聴くための時間」外の音が消えると、内なる声が聴こえてくる。今の自分が、何を求めているのか。どこに疲れていて、なにに飢えているのか。サウナの時間は、自分との“対話”でもあるのです。
今日のセルフケア・ヒント ✦
「静けさに身をゆだねる5分間」を、今日のどこかに。
・朝、窓を開けて空の音を聴く
・夜、お風呂の電気を消して香りだけで過ごす
・耳栓をして、自分の鼓動だけに集中する
・ミストをひと吹きして、ただ目を閉じる
ポイントは、“なにもしないこと”を許すこと。ただ「静けさの中にいる」という状態が、心のざわめきを整え、思考の渦を鎮めてくれます。サウナがなくても、湖がなくても、「わたしをまんなかに戻す」静けさの時間は、どこにでもつくれる。香りと呼吸があれば、それだけでいいのです。
明日は、モロッコの“ミントティー”と、ゆるやかな時間の文化へ。暑さの中でこそ生まれる「余白のある暮らし」にご案内します。
何気ない日常の中で、そっと寄り添ってくれるSHINCOQ。
「香りって、もっと気軽でいい。」そんなセルフケアの第一歩を、今日からはじめてみませんか?
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「深呼吸するだけで、すこし楽になる。」
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「毎日に、ちいさな 'ととのう' を。」
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