2025/10/21 18:33

お疲れ様です。他人を気づかう仕事の人ほど、自分の感情を後回しにしがちです。医療、福祉、接客、教など。人と向き合う時間が長いほど、「相手の気持ちを優先する」ことが当たり前になります。
でも、どんなに優しくても、心には限りがあります。気づけば一日の終わりに、
“自分の声”が少し遠くに感じられることはありませんか。
▪️香りが生まれる“間”にあるもの
香りの本質は、見えない“間(ま)”にあります。ふっと漂って、すぐに消える。けれど、その短い時間に私たちは確かに「何かを感じる」
感情労働に従事する人は、常に相手の感情を受け取りながら、場の空気を読んでいます。つまり、“感じる力”が人一倍強い人たち。
だからこそ、香りを通して「感じること」に戻る時間が、心のケアになるのです。
香りが生まれて、消えていくまでのわずかな間。その“間”が、自分の感情に気づくための余白になります。
▪️香りをまとう=「私はここにいる」という静かなサイン
香水をつけるという行為を、「おしゃれ」や「印象づけ」のためだと思っている人は多いかもしれません。でも、本来の香りの文化にはもっと静かな意味がありました。
古代の人々は、香りを“祈り”や“境界”のために使っていました。自分の内側を整え、外の世界とのあいだに線を引くために。
それは現代でいう「セルフケア」にとても近い考え方です。香りをまとうという行為は、
他人ではなく、自分自身に向けた「私はここにいる」というサイン。
たとえば、朝の出勤前に、手首にほんの少し香りをのせる。夜、帰宅してから、部屋の空気に香りを満たす。どちらも、自分を感じ直すための静かな儀式です。
香りは、“効かせる”ものではなく、“思い出す”ためのもの。そしてその思い出す対象は、あなた自身。
▪️香りが“空気を変える”ことで、自分の境界を取り戻す
感情労働の現場では、「空気を読む力」が重視されます。けれど、それは同時に「自分の空気を後回しにすること」にもつながる。
誰かの感情に敏感であるということは、他人の気分に心を委ねやすいということでもあります。
そんなときこそ、香りが「自分の空気」をつくる味方になります。香りを変えるだけで、部屋の空気も、自分の呼吸も変わる。それは心理的な“境界線”を引き直す小さな行為。
たとえば
・ローズゼラニウムの温かさで、心の緊張をやわらげる
・ベルガモットの明るさで、気持ちをリセットする
・フランキンセンスの静けさで、心の深部に戻る
香りは、目に見えないけれど確かな「空気の手ざわり」を変えます。それが、自分を自分に戻す第一歩。
▪️"感じる”ことを、取り戻す
「頑張らなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と思うとき、心は緊張し、呼吸は浅くなります。でも、香りをひとつ感じただけで、ほんの少し呼吸が深くなり、「今ここにいる自分」を思い出せる。それが“香りの余白”の力です。
\今日のセルフケア習慣/
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