2025/11/28 19:45
お疲れ様です。眠る前の数分が整うだけで、翌朝の心の軽さが変わります。12月の夜は気持ちがざわつきやすい時期ですが、控えめな香りなら、そっと深呼吸を深め、忙しさを手放す手助けになります。夜に向けた静かな香りの使い方をご紹介します。
◾️12月の夜は“感情の後片づけ”が必要
12月は職場の締め作業、街のにぎわい、予定の多さなど、気持ちの動く場面が増える月です。日中はなんとか乗りきれても、夜になるとふっと心が追いつかなくなる、そんな経験はありませんか？実は、12月の夜は「感情の後片づけ」が普段以上に必要な時期。人混みで受け取った刺激、対話の中で揺れた気持ち、急ぎ足で処理したタスクの余韻。どれも小さなものですが、積み重なると脳の“静けさの余白”を奪ってしまいます。そんな時こそ、香りの力がやさしく働きます。強く主張しない香りは、心の奥で溜まった小さなノイズをゆっくりほどき、呼吸を深くしてくれます。
◾️寝る前に香りを強くしない理由
〜睡眠ホルモン・メラトニンとの関係〜
「夜＝ラベンダーの香りを強めに焚く」というイメージを持つ方もいますが、実は強い香りは寝る前には不向きです。理由は、睡眠ホルモンである メラトニンの分泌リズム。メラトニンは「目の刺激」だけでなく、「嗅覚の刺激」によっても影響を受けると言われています。強い香りは脳を“起こす方向”に働きやすく、呼吸が浅くなることも。香りはあくまで 深呼吸のきっかけ として用い、体を休息モードへ誘導するためには「ほのか」がベストです。香りを“感じる”のではなく、「呼吸したら、そこにふわっと香りがいた」このくらいの距離感が、夜にはちょうどいいのです。
◾️夜に向けた静かな香りの取り入れ方
① 枕元にふわっとミスト
寝る直前ではなく、布団に入る5〜10分前に枕元へ1〜2プッシュ。ミストが落ち着く頃には香りの強さが自然に薄れ、深呼吸しやすい「薄い香りの膜」だけが残ります。香りが鼻先に直接くるのではなく、空間にほんのり漂う状態が理想です。
② 布・パジャマへのワンタッチ
パジャマの胸元や袖口の内側に、1プッシュだけ。動くたびにほのかに香る距離感が、余計な刺激を与えずにリラックスを深めます。香りが強く残るタイプの布には、手首でトントンとぼかして量を調整してみてください。「香りに包まれる」のではなく、「香りが寄り添う」がキーワードです。
◾️おすすめの夜香り
● フランキンセンス
呼吸を自然と深くする樹脂の香り。日中のザワザワが静まり、胸のあたりに“空白”が戻ってくるような落ち着きがあります。瞑想や深呼吸をしやすい香りとして古くから使われてきました。
● クラリセージ
女性のバランスを整える香りとしても知られ、感情の波が大きく揺れた日ほどしっくりきます。ハーバルで柔らかく、安心感のある香り。
● ハーバルフローラル
仕事の緊張が抜けない夜におすすめ。ラベンダーの穏やかさに、ほのかな花のニュアンスが重なるタイプは、気持ちの緊張をほどくのにちょうどいい強さ。甘すぎず、軽やかに心に触れます。
◾️香りを使った “1日の棚おろし” ワーク
小さな儀式をつくると、夜の切り替えがぐっとラクになります。おすすめは、香りと一緒に行う“1日の棚おろし”ワーク。
- ミストをひと吹きして、ゆっくり2回深呼吸
- 今日の「よかったこと」を1つだけ思い出す
- 今日「ここは疲れたな」と感じた場面を1つだけ思い出す
- 2つをそっと胸の内で並べて、「今日はこれで完了」と心の中で区切りをつける
このワークは1分でできますが、翌朝の感情の残り方がまったく違います。香りがあることで、頭ではなく“体感”として切り替えが起きやすくなるのがポイントです。
◾️明日の自分のための静かな準備
すぐやってくる12月は慌ただしさと期待が入り混じる季節。そんな師走の夜こそ、香りは「自分を静かに戻すための道具」として働きます。強く香らせなくても、深呼吸がやさしくなるだけで、翌朝の心が軽くなる。今日の自分をそっと締めくくり、明日の自分を整える。そのために、“控えめでやわらかな香り”をぜひ取り入れてみてください。
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