2026/04/10 19:45

思い通りにいかなかった日は、足取りまで少し重くなります。大きな失敗があったわけじゃないのに、なんとなく噛み合わなかった一日。やろうと思っていたことが進まなかったり、少しだけ言葉を選び間違えた気がしたり。
あっ、いま写真を撮れば良かったとか、お店に寄れば良かったとか、ひとつひとつは小さなことなのに、それが重なっていくと、どこかに引っかかるような感覚が残ります。帰り道、少しだけ静かになったとき、その違和感だけがふっと浮かんでくる。うまく切り替えられないまま、そのまま家に持ち帰ってしまいそうな日。そんなとき、家に入る前に、ほんの少しだけ立ち止まることがあります。
すぐに何かを変えようとしなくても、ただ一度、足を止める。深く考えるわけでもなく、無理に切り替えるわけでもなく、ただ、そのまま少しだけ余白をつくる。そのとき、ふっと空気がゆるむ瞬間があります。言葉にするほどではないけれど、さっきまで持っていた重さが、少しだけほどけるような感覚。そういうときに、そっと香りを使うことがあります。
ほんの少しだけ、空気が変わるくらいに。
それだけで、さっきまでの流れがほんの少しだけ途切れることがあります。
うまくいかなかった日を、なかったことにするわけではないけれど、そのまま引きずらずに、
ここで一度、区切りをつけられる気がしています。
