2026/05/14 19:45

何もできない日があります。やることはあるのに、なかなか身体が動かない。考えすぎているわけでもない。疲れ切っているわけでもない。でも、何かが止まっている。そんな日。
以前の私は、そういう日が来るたびに、「整っていないんだ」と思っていました。もっとちゃんと休まなきゃ。もっと前向きにならなきゃ。生活を整えなきゃ。でも最近は、少し違う考え方をするようになりました。止まっている日は、整っていないんじゃなくて、ただ、風がないだけなのかもしれない。風のない部屋って、空気は悪くないのに、少し重たい。窓を開ければ済むようなことでも、閉じたままだと、呼吸まで静かに止まっていく。人の感覚も、それに少し似ている気がすると。
だから最近は、何かを大きく変えようとする前に、まず“風の入口”をつくるようにしています。窓を少しだけ開ける。音楽を変える。机の上を少し片づける。照明を落とす。香りをひと吹きする。そのくらい小さなことでいい。
大事なのは、「ちゃんと変わること」じゃなく、止まっていた空気を、少しだけ動かすこと。と思って。不思議なもので、空気が動くと、呼吸も少し変わります。呼吸が変わると、考えていることまで少し変わる。すると、止まっていた身体が、あとからゆっくり動き出す。だから最近は、“やる気を出す”より、“空気を動かす”を大事にしています。風に教えてもらいました。
頑張れない日があってもいい。止まる日があってもいい。でも、風の入口だけは閉じないようにしたいなと。今日はほんの少しだけ、空気を動かしてみる。それだけで、呼吸の向きが変わる日もある気がしています。
SHINCOQ
暮らしに、深呼吸を
