2026/06/23 19:45

「本当はどうしたいの?」そう聞かれて、すぐに答えられないことがある。たまに、やりたいことが分からない。好きなことが分からない。このままでいいのか分からない。そんな風に感じることがある。そして、つい何か答えを探したくなる。本を読んだり、SNSを眺めたり、誰かの言葉にヒントを求めたり。けれど、自分の本音ほど、探そうとすると見つからないものですね。本音は大きな声ではやって来ないから。日々たくさんの声に囲まれているのに。「もっと頑張った方がいい」「こうした方が正解」「今は行動するべき」そんな外側から聞こえてくる声。そして、「ちゃんとしなきゃ」「期待に応えなきゃ」「もっとできるはず」という自分自身の声。そのどちらも、とても大きな音で聞こえてきます。だからこそ、本当に自分が感じていることは、その奥に隠れてしまう。
本音は意外と小さな声かも。「今日は少し疲れたな」「ひとりでいたいな」「もう少しゆっくりしたいな」「なんだかあの場所が気になるな」そんな、ささやくような感覚。ついその小さな声よりも、目の前のやるべきことを優先してしまいがち。すると、本音は聞こえなくなり、聞く余裕もなくなってしまう。
本音とは、日々の中で何度も現れている小さな感覚の積み重ねなのかも。好きな香りを深く吸い込みたくなった時。静かな場所に行きたくなった時。なぜか足が止まった時。理由は説明できないけれど、心が少し動いた時。など、そんな瞬間の中に、本音の入り口はあるのかも。そう思ったとき、自分の声を聞こうとするよりも大切なのは、気づくこと。今、自分は何を感じているだろう。何に心が動いただろう。何を心地よいと感じただろう。そんな小さな問いを立ててみました。
本音は、大きな声ではやって来ません。だからこそ、静かな時間の中でしか出会えないものもある。夏至を過ぎ、季節が少しずつ後半へ向かうこの時期に。何かを決める前に、何かを始める前に。まずは、自分の小さな声に耳を澄ましてみようかなと思う今日この頃です。
SHINCOQ
暮らしに、深呼吸を
