2026/07/21 19:45

夏を思い出すとき、あなたは何を思い浮かべますか。
花火でしょうか。海でしょうか。私は、「涼」という言葉が浮かびます。私が暮らす街は、「水の都」と呼ばれるほど、富士山の雪解け水が街のあちこちで湧き出しています。せせらぎの音や、水面に映る光は、子どもの頃から当たり前にある夏の景色でした。だから私にとって夏は、暑さだけではなく、水が運んでくれる涼しさと一緒に思い出されます。
今年はそんな特別な場所だけではなく、日々の暮らしの中にも、たくさんの夏を見つけています。たとえば、朝、カーテン越しに差し込むやわらかな光。風に揺れる洗濯物。大きな氷を入れて飲むアイスコーヒー。ふと見上げた空に広がる入道雲。そして、麦わら帽子をかぶって出かける時に吹き掛ける、シトラスウッドの香り。
どれも何気ない景色ですが、その一つひとつが、「今年の夏」をつくっているように感じます。思い出は、特別な旅行や出来事だけで残るものでもなく。何気ない朝の光や、風の匂い、いつもの香りも、あとから振り返ると、その季節だけの記憶になる。だから私は、夏は「景色を集める季節」だと思っています。
目に映る景色だけでなく、風や香りも一緒に心へしまっておく。そうすると、同じ香りに出会ったとき、その夏の空気まで思い出せる気がするから。今日一日、あなたはどんな夏の景色を見つけましたか。
そんな小さな季節の欠片を集めることが、暮らしを少しだけ豊かにしてくれるのかも。
SHINCOQ
暮らしに、深呼吸を
