2026/07/22 19:45

「豊かな暮らし」と聞くと、以前の私は、整った家や、上質な道具、好きな場所への旅を思い浮かべていました。もちろん、それらは暮らしを豊かにしてくれるものでもあるけれど。最近、その考えに少し違和感を覚えるようになりました。というのも、旅へ出かけなくても、家が完璧に整っていなくても、今の私は穏やかで、満たされた毎日を過ごしているから。
その理由を考えてみると、一つ思い当たることがあります。それは、「気づく時間」が増えたことです。たとえば、
朝、窓を開けると入ってくる風。
木漏れ日が床に落ちる光。
お気に入りの香りをまとった瞬間。
誰かとの何気ない会話に、思わず笑ってしまう時間。
そんな小さな出来事は、昔からずっとそこにありました。変わったのは景色ではなく、それに気づける自分だったかな。と。忙しさに追われていると、目の前のことをこなすだけで一日が終わってしまいます。でも、ほんの少し余白が生まれると、不思議なくらい風や光、香りや音が心に入ってきます。感性は、特別な才能ではなく。立ち止まる時間の中で、少しずつ育っていくものなのだと思います。
だから、豊かさは何かを増やして手に入れるものではなく、すでにあるものに気づくことなのかも。この夏は、目の前にある小さな季節を、一つずつ見つけながら過ごしてみたいと思っています。
SHINCOQ
暮らしに、深呼吸を
