2026/07/24 19:45

写真は、景色を残してくれるな、と。だから私は、ときどき「写真を撮っておけばよかった」と小さく後悔します。あの夕焼けも、あの光も、「きれいだな」と思った瞬間を残しておけばよかった、と。でも、最近もう一つ気づいたことがあります。
香りは、景色ではなく気持ちを残してくれるということ。たとえば「去年の夏を思い出す香り。」「旅先で出会った空気の香り。」「朝、窓を開けたときの香り。」など。不思議なことに、香りに触れると、そのとき見ていた景色だけでなく、その日の空気や気持ちまで思い出すことがある。
私にとって、去年の夏を思い出す香りは、シトラスウッド。虫除け代わりにその香りをまとい、愛犬と朝の散歩へ出かける。それが去年までの夏の日課でした。いつもの散歩なのに、香りをまとって歩くだけで、その時間が少し特別になる。朝の光、木陰を抜ける風、蝉の声。そんな夏の景色が、シトラスウッドの香りと一緒に心に残っていきました。だから今年、その香りをまとった瞬間に、去年の夏がふっとよみがえる。
香りは、毎日を記憶へと変えてくれるもの。特別な日のためだけではなく、何気ない今日を思い出にしてくれるものなのだと、つくづく思う。だから私は、香りを「季節を味わう道具」だと思っている。
この夏も、お気に入りの香りと一緒に、新しい思い出を少しずつ集めていきたい。
SHINCOQ
暮らしに、深呼吸を
