2026/10/27 17:45


白湯や温かいお茶をゆっくり飲む。冷えを感じたら、上着を一枚足す。特別なことをしなくても、体が心地よいと感じる小さな習慣は、日々の暮らしの中にたくさんあります。私たちは、そんな何気ない行動を、無意識のうちに選んでいますよね。たとえば、少し寒いな、と感じたから温かいものを飲む。今日は疲れたな、と思ったから早めに休む。それは、自分をいたわるために、わざわざ時間をつくったわけでも、何かを始めたわけでもなく。けれど、そうした小さな行動も、立派なご自愛なのだとわたしは思います。自分の感覚に気づき、それに合わせて行動してみる。私たちは案外、日々の暮らしの中で、自分自身とちゃんと会話をしているのかもしれません。



自分を大切にしようと思うと、何か特別なことをしなくてはいけないような気がすることがあります。ゆっくり休む時間をつくったり、新しい習慣を始めたり。自分のために、何かを用意しようと考えることもあります。もちろん、それも素敵なことです。でも、自分をいたわることは、もっと小さなところから始まっているのかもしれません。喉が渇いたら、水を飲む。寒さを感じたら、温かくする。少し疲れたら、椅子に座ってひと息つく。そんな行動のひとつひとつに、自分の状態を感じ取ることが隠れています。忙しいと、つい自分のことは後回しになりがちです。目の前の仕事や家事を優先して、自分が何を心地よく感じているのかさえ、わからなくなることもあります。だからこそ、温かい飲み物を手にしたときくらい、少し立ち止まってみる。湯気を眺めながら、ゆっくりひと口飲んでみる。今、温かいものが心地いい。今日は、少しゆっくりしたい。そんな小さな感覚に気づくことも、自分との会話なのだと思います。何かを変えようとしなくてもいい。ただ、自分が感じていることを、そのまま受け取ってみる。それだけでも、いつもの暮らしの見え方が、少し変わる気がします。



自分をいたわるために、特別なことを始めなくてもいい。いつもの暮らしの中にある、小さな心地よさに気づいてみる。温かいものを飲むことも、少し早く休むことも、今の自分に合わせて選んだことなら、それは自分を大切にする行動のひとつです。自分の声は、いつもはっきり聞こえるわけではありません。だからこそ、日々の小さな感覚を見過ごさずにいたい。




今日は何が心地いいだろう。そんな問いかけから、自分との会話を始めてみるのもいいのかもしれません。誰かの日々がすこやかでありますように。



SHINCOQ

暮らしに、深呼吸を。